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Author:チスイ

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【FF14】陰・飛耳長目譚〜奇才〜【職人の冒険秘話】

 

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ムクロが私をサポートにつけた理由はおおよそすぐに理解した。
普段はお店で出迎える立場だったから気づかなったがカミシロは致命的に方向音痴だったのだ。

 

ウルダハの中でこの様子だと、ウルダハから出たら大変なのだろう。
これで良く探偵業が務まるしそもそも毎度よくうちの店に辿り着けるなと思ってしまうくらいにその方向音痴加減は凄まじかった。拠点がグリダニアだという事を差し置いても私の方がウルダハの地理を理解しているなと思うレベルである。
ただそこは探偵を生業とするだけはある。情報の精査の方は比較的スムーズだし相手から話を聞き出すのも上手いと思った。

 


「なんとなく見えてきたな」
 

いくつかの話を聞いた後、ウルダハから出て今はスコーピオン交易所まで来ていた。そこでも話を聞いたカミシロは少し考え込んでから独り言のように呟く。
 

「何か分かったんですか?」
 

ここまで道案内以外ロクにしていない私が確認する。カミシロも直接的に聞くわけじゃないし商人側もこういった流通の情報を気軽にそのまま教えてくれるわけじゃないからお互いの駆け引きをを聞いているので精一杯だった。


「まずウルダハではわりとどの商人も口を揃えて今は扱わないようにしてるって話だった。噂になっているってのもそうだけど、商人目線でも明らかに質が落ちてるって話らしい。あの会社に限ってそれはありえないと思うからここにも何か秘密がありそうだけど俺には分からん。肝心の噂の出処は色々だったけどほぼ共通してるのがここスコーピオン交易所関連だったからこっちにきたわけだけど……ここでの今商人の関心が強いのは最近足跡の谷付近で活発になっている冒険者風の装備をしている野盗の話がメイン。これは単にここが中継地点としての役割が強いからだと思う。荷物の質よりも届かない事の方が問題だろうし」
 

ここまでの情報を整理するように説明するカミシロ。同じ話を聞いているはずなのにここまで情報を整理出来るのはやっぱり探偵だからなのだろうか。ただここまでの話の中に噂の出処を突き止める事に役立ちそうな情報はないように思う。
 

「ただ噂自体は話を聞いた商人のほとんどが耳にしていて、出入りの商人の何人かが話してるって話しだったな」
「出入りの商人だと又聞きの可能性もありますね」
「そうなる。でも1人だけその可能性が限りなく低い商人がいたんだ。クレセントコーヴって漁村から魚を届けにくる商人。あそこは魚くらいしか売りに出せる物がないはずだしホライズン経由にしたって近すぎて交易にならない。距離的にもまっすぐここに来ているんじゃないかと思う」
「じゃあその村の商人が?」
「大元の出処かどうかは分からないけど当たってみるには十分な可能性かな。幸い人相は教えてもらったし村に行ってみるか」

 

「……場所は分かるんですか?」
「……あっちだっけ?」

 

例の如くトンチンカンな方向を指差すカミシロ。本当、なんでこの人、探偵やってけるんだろう。

 


 

「こっちです!まずはホライズンに行きましょう」


私は情報を扱う者の一貫としてザナラーンの地理を覚えさせられた。そうしないと適切な動きが取れないからと教えられたし理にも適っていると思ったから時間を見つけては地図を眺め、荷物を届けに行くのに同行したりもして覚えた。
そうやってきたからこそ今もこうしてカミシロを案内出来ているわけだけど。本当にこんなので良いんだろうか。

 

ホライズンを経由してクレセントコーヴ村に辿り着いたのはそろそろ日が沈みそうになっている頃。ここに来たのは1度だけでその時にも思った事だけどここはまさに「寂れている」という言葉が似合ってしまう場所だ。昔は漁獲量も多い漁村だったらしいのだが、今では漁獲量が減って衰退の一途を辿っている村、という事らしい。
 

村の入口まで来るとカミシロは一旦足を止めて私の方に振り返った。

 


「あんた、ここらで待っててくれるか」
「はい?」
「普段からスコーピオン交易所の方まで出向いてる商人なら今この村にいるとも限らないからな。村の中で当たってくるからもし商人が村に戻ってくるようなら教えてくれ」
「分かりました」

 

私の返事に小さく頷くとカミシロは村の中に入っていく。流石にこの小さな村の中で迷子になるって事はないと思うけど……


 

私は村の方からは見えづらい位置に座り込む。往来はほとんどない村だし誰かが通って怪しまれるという事もない、と思いたい。懸念点と言えばアウラ族であるゆえに目立ってしまう事。今のエオルゼアにはアウラ族の流入もある程度はある。とはいっても少数派である事に変わりはないし、こういう小さな村ではまだまだ見慣れない存在である事には間違いない。
 

到着した頃の赤い夕焼け空が徐々に色を失いやがて暗くなった頃、ようやくカミシロが帰ってきた。ここまで村の往来はなんと0。本当に寂れてしまっているのが分かる。
 

「お待たせ」
「どうでした?」
「例の商人はいた、当たりだったよ。どうやら昔馴染みの商人から頼まれたって話みたいだ」
「頼まれた、ですか」
「ウルダハ商人ならありえない話じゃない。お金に困ってないとも言えないだろうしな。そこが噂の大元って保証はないけどとりあえずその相手の事までは聞いてある」

 

本当にカミシロの話術は凄いと思う。ウルダハで商人達から話を聞いている時にも思ったけど相手からほしい情報を聞き出す事に長けている。そして今の話でもう1つ気になった事があった。
 

「まさかとは思いますけど東アルデナート商会みたいな大きな商会じゃないですよね?」
「うん、違う。俺の知る限り独立系の商会だ、昔馴染みってのはそこの会長だな。まぁでもさらに元を辿れば分からないけど。大きい所が動いているなら何人も人を通すだろうし。まぁ足取りを追えている間は東アルデナート商会は絡んでこないと思う。あそこは隠滅上手いからな」
「それ笑えないです」

 

私の受け答えに変わりにとばかりにカミシロが笑う。いやだから笑えないんだってば。
ウルダハで商売をしていると嫌でもちらつく東アルデナート商会。そこが絡んでいるなんて事になったら大事になるのは間違いない。

 

「でも商会規模になってくると簡単には接触出来ないですよね」
「そうなんだよなー、どうしよ。とりあえずベスパーベイに移動してから考えよう。時間的にもこれ以上動けないしな」
「そうですね」

 

カミシロの言葉に同意して私達はベスパーベイに足を向けた。

 

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