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Author:チスイ

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【FF14】陰・飛耳長目譚〜始動〜【職人の冒険秘話】

 

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「しゃちょーっ!!!!」


依頼に合わせて工房で作業をしている所に叫ぶような声を出してココンちゃんが駆け込んでくる声に作業を進める手を止める。
ココンちゃんがここまで入ってくる事は珍しい。昔はよくココンちゃんとここで話をしながら作業をしたものだけどココンちゃんが社員になってからはそんな機会も減ってしまった。今は基本的に仕事の話は社長室で聞くしココンちゃんもボクの手が空くまで基本的に待っているようになった。
顔を上げて通路の方を向くのとココンちゃんがなんとか勢いを殺して足を止めたのがほぼ同時だった。

 

「そんなに慌ててどうしたの?」
「作業中にごめんなさい。でも緊急で伝えたい事があって」

 

ココンちゃんが事前にアポを取らないで本社に来る事は珍しいしその様子からもよほど緊急性が高いのだと判断出来た。ボクは手にしていた道具を置いて身体ごとココンちゃんに向ける。

 


「続けて」
「それがうちの商品の悪評が凄い事になってて。なんか社長が英雄だから売れてるだけで物は粗悪品、しかも買わないと社長が自ら出てきて脅してくるって」


ココンちゃんの言葉にボクは眉を潜めた。
この手の話はこれまでもなかったわけじゃない。特にこの本社を作る以前には規模が小さかった事もあって頻繁にそういう悪い噂を流された。規模が大きくなってからはそういう噂も少なくなったけど全くないわけじゃない。


「……ココンちゃんの耳に入るレベルってなるとけっこう大規模な流し方をしていると言う事か」
「どういう事?」


ココンちゃんは慌ててきたけどその情報は既にボクの耳にも入っていた。情報を仕入れたのはムクロでそのまま噂の出処について探るように指示をしている。


「その件、もう動いてもらってるんだ」
「そうなの!慌ててきたのに!」


ココンちゃんは大きく息を吐き出した。よほど慌てたんだろう。


「心配かけたね。取引の方に支障はある?」
「今のところ常連さんは大丈夫。私の所は噂よりも自分の目を信じる人が多いから。でも店頭での売上は良くないみたい」


ボクはココンちゃんからの報告を聞きながら頭を巡らせていた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

「それで情報の出処を探してほしいって事でいいのか?」


ヒューラン族の男の確認にムクロが頷く。私は男と共にムクロから一連の流れの説明を聞いていた。どうやら良くない噂が流れているからその出処を探るというのが今回の依頼らしい。
ここは男、カミシロの事務所だ。
私が商人になった日も情報を流していたあの男、ウルダハで探偵業をしているらしい。
以降もちょくちょく買い物をしながら情報のやりとりをしているので私はすっかり顔馴染み。むしろムクロの方が全然会わないくらいである。
そんなムクロが久しぶりに顔を出したかと思えば付いてくるように言われ、従ってきたのがこの事務所である。
カミシロには事前に連絡をしていたようですぐに通された。
そこから珍しくしっかりと説明しているのを聞いているのだけど、、、これ私なんで呼ばれたんだろう?例の如く事前に説明を聞かされたわけでもない。説明もほとんどムクロがしたのでここまでに私が必要な事はない。

 


「分かった。依頼は受けよう。んでも珍しいな。わざわざこっちに出向くなんて」
「説明、必須。都合が良い」
「まぁ大っぴらに話せない、か。どこで聞かれてるか分からないしな」


カミシロは納得したように大きく頷いた。そんなカミシロにムクロも頷き返すとここでようやく私に視線を向ける。


「サポートして」


相変わらず私に対しての説明は短い。むしろ、ここまでの説明でのムクロが喋りすぎなくらいでそっちにも少し驚いていただけにこの感じが実に自然に思えてしまう。


「サポートってカミシロは探偵ですよ?私に出来る事は」


私の進言にもムクロは首を横に振るだけ。どうやら有無を言わせるつもりはないという事らしい。


「あんたは?」


何も言えない私に変わってカミシロが問いかける。


「別行動」
「了解した。何か分かったら連絡する」


カミシロはこれまでもムクロとのやりとりに慣れている様子でスムーズにやりとりを済ませる。この辺りがまだ私には上手く出来ない所だ。
ムクロは話は終わったと立ち上がるとさっさと自分だけ出ていってしまった。

 


「そんなわけでよろしくな」
「あ、はい。よろしくお願いします」


そんなこんなで私はカミシロに続いて事務所を出る事になった。
 

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